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【メリーさんのつぶやき】私の故郷のおすすめスポットvol.2「ジャカルタ大聖堂」と 「イスティクラル・モスク」

作成者: アルピコ長野トラベル|2025.03.12

今年度から社会人となり、インドネシアから松本にやってきたメリークリスティナさん。
ただいま、旅行業について猛勉強中です!
そんな彼女が日本で生活していて驚いたことや不思議に思ったこと、つぶやきとしてブログに載せています。
私たちが気が付かない「不思議なニッポン」を覗いてみてください。




メリークリスティナ
【profile】
ジャワ島 ジャカルタ出身 
ダルマ・プルサダ大学で日本語を専攻
卒業後、来日。
2024年4月にアルピコホールディングス株式会社に入社 
現在はアルピコ長野トラベルで旅行業について猛勉強中!

インドネシアでの私のおすすめスポット①

こんにちは。😊メリーです。

前回に引き続き、私の故郷のおすすめスポットを紹介します。
以前のブログ、でも少し触れましたが、インドネシアでは様々な宗教の方が共存しています。
《以前のブログをもう一度読む方はこちら》☞
【メリーさんのつぶやき】 究極の多様性が生んだ、「日本よりインドネシアに多いもの」

今回はその宗教の多様性を物語る、スポット「ジャカルタ大聖堂(カテドラル) 」と 「イスティクラル・モスク」を紹介します。

ジャカルタ大聖堂

⒈ 歴史的価値

インドネシアはかつてオランダの植民地だった時代があります。
ジャカルタ大聖堂はそのオランダ統治時代の19世紀初頭に建てられました。(その後、地震による倒壊で再建されました)
地元では『ジャカルタ大聖堂』ではなく『カテドラル』と呼んでいます。
インドネシアの歴史をずっと見守ってきたこの大聖堂は、いまや切っても切れない場所です。

⒉美しい建築は必見


ネオゴシック様式で、二つの高い尖塔が印象的

私はプロテスタントなので、カテドラルにはお祈り目的で行ったことはありませんが(カテドラルはカトリック教会)、見学として何度か足を運んだことがあります。
外観は一見ヨーロッパの大聖堂のように見えるのですが、内装には綺麗なステンドグラスがあり、またあちらこちらにインドネシア色もミックスされ、他にはない美しさがあります。

イスティクラル・モスク

⒈ 東南アジア最大のモスク

「イスティクラル(Istiqlal)」はアラビア語で「独立」を意味するそうです。
オランダからの独立(1945年)を記念して建設されました。
その規模は東南アジア最大規模と言われ、約12万人が収容できるそうで、金曜礼拝やラマダン期間には多くの人々が集まります。
まさに今はちょうどラマダンの期間です。

インドネシアのラマダンは3月1日から始まって、3月31日に終わります。31日~1日までは”イード・アルフィトル”のお祝いです。

カテドラルに比べ内装はシンプルな分、広大な空間に圧倒される


設計したのは建築家『フリードリッヒ・シラバン』という方、なんとこの方はキリスト教徒です。
他のモスクにはあまりない、
近代的なデザインがイスラム建築の融合され、独特な雰囲気と壮大なスケールです。

「カテドラルとモスク」 宗教間の調和を象徴するトンネル

この2つのスポットを紹介したのはもう一つ理由があります。
実はジャカルタ大聖堂とイスティクラル・モスクは道を挟んで向かい合っています。
カトリック教会とイスラムのモスクが隣り合っていることは、インドネシアの多様性(宗教的寛容)と共存を象徴しています。
先の記述の通り、建てられた順としてはカテドラル(1829年)、モスク(1945年)の順です。
スカルノ大統領がこのカテドラルの向かい側にモスクを建設することを決めました。
あえてこの場所を選んだのは、『宗教的寛容と共存』を考えてのことでした。
独立記念塔の左後ろの大きな建物がモスク、その右奥に見える二つの高い尖塔がカテドラル

そして2021年、その意思を引き継ぐように、ジョコ・ウィドド大統領がカテドラルとモスクを地下でつなぐトンネルを建設を決め、昨年12月に完成式典が行われました。
約28メートルのこのトンネルは『友好のトンネル』と呼ばれています。
また式典に先駆けて9月にフランシスコ教皇がインドネシアを訪問、カテドラルと共にこの通路も見学され大変賞賛されたそうです。

最後に


多様な宗教の人々が暮らすインドネシア、
今回紹介したスポットはこれからも人々の生活の調和を図り、寛容性をもって平和に暮らしていける希望と約束を表したようなそんな素敵な場所です。

ジャカルタに出かけた時はぜひ見学してみてください。😄