ここが必見! 「京都祇園祭」で見るべきもの・やるべきこと

京都市で毎年7月に行われる日本の代表的な祭りの一つ、豪華絢爛な祇園祭(ぎおんまつり)。
この山鉾は動く美術館とも称され、2009年にはユネスコ無形文化遺産にも登録されました。
宵山・山鉾巡行の見どころや、体験して欲しいことを紹介していきます。
祇園祭りフリー-1



目次


 

「祇園祭」と「日本の祭り」の起こりとは

風邪の神様、どうかお引き取りください

祇園祭の起源は古く、今から約1150年前の平安時代まで遡ります。
京に流行した疫病(怨霊)を鎮めるために行われたのがはじまりです。

近年では新型コロナウイルスの流行が全世界に打撃を与えましたが、かつては日本でもコレラやペスト、天然痘など、さまざまな疫病が蔓延しました。「ウイルス」という存在を知るよしもなく、当時の人々は悪い神様(疫病神)が原因としました。
疫病神と呼ばれる神様の中には「流行(はやり)神」、「疱瘡(ほうそう)神」など様々な神様がいるとされ、日本各地で悪い神様を送り出す儀式(神迎え、神送り)が行われていたようです。
江戸時代 町 川-4隣町との境となる川に神を追いやる「神送り」

祇園祭は、次第に祇園社(八坂神社)の祭りとして定着しつつ、様々な神社の祭りも統合されながら、現在のような形に発展してきました。
当初、武家貴族の間で行われていたまつりごとが、江戸時代以降には町衆も参加するようになり規模も拡大していきました。

それは落語「風邪の神送り」でも題材にされるほど良く知られています。
「風邪の神送り」は、蔓延してしまった風邪の神様をなんとか隣の町へ追い出そうと躍起になりながら追い払うお噺。
太鼓・三味線を鳴らし「送れ送れ、風邪の神送れ」と賑やかに囃し立て、風の神を追い出した。
「ようやくいなくなった」と手を叩いて喜ぶ後ろで「お名残り惜しい、、」という男性がいる。
「不謹慎極まりない」と訳を聞くと薬屋だったというくだりもあり、落語では当時の様子を大変ユーモラスに描いています。
それだけ疫病とは切っても切れない関係であったことが、結果的に「日本のお祭り」を発展させたと言えるでしょう。

 

祇園祭はどんなお祭り

1ヵ月にわたって行われるお祭り


では今日までに大規模となった京都の祇園祭はどんなお祭りなのでしょうか。
「祇園祭」は八坂神社の祭礼で、7月1日から7月31日までおよそ1か月にわたって行われる大変長いお祭りです。
八坂神社は
祇園社(ぎおんしゃ)とも呼ばれることから祇園という地名の由来ともなっています。
八坂神社古くから京都の中心的な神社として信仰されている八坂神社

祭りの見どころは「宵山」 「山鉾巡行」

旅行者では中々1か月を通しで見るのは難しいです。ここが必見というハイライトは2つあり、ズバリ「宵山」「山鉾巡行」(前祭※)です
ライトアップされた美しい山鉾の展示「宵山」、動く美術館と称される「山鉾巡行」が最大の見どころです。

※前祭:神様を迎える「前(さき)祭」とお送りする「後(あと)祭」があります。前祭が山鉾の数も多く賑やかでお勧めです。

「山鉾」とは?

祇園祭には「鉾」と「山」の2種類の山車があり、総称して山車の事を「山鉾」と呼びます。
山車の形状により○○鉾(ほこ)と○○山(やま)と呼ばれ、前祭りでは全部で23基を見ることができます。
鉾は比較的大きく、先端に刀や月がついていたり(長刀鉾・月鉾)、船や傘の形をしているもの(船鉾)があります。
山は鉾に比べ小さめで四角い形に屋根のない舞台があるものが一般的です。祇園祭りフリー左が鉾、右・中央が山

 

宵山で見るべきものやるべきこと

宵山は夜のお祭りで、前夜祭のようなものです。
翌日巡行する鉾が街中に配置され、ライトアップされた山車を見に行くことができます。
この宵山が大変幻想的で、京都や日本の美を感じることのできるお祭りです。


ライトアップされた山鉾を間近で見てみよう

祇園囃子(コンチキチン)が奏でられ、ライトアップされた山鉾は何とも言えない幻想的な雰囲気。
翌日の山鉾巡行は、歩道からの見学のためその大きさや豪華な装飾を目の前で見られるチャンスです。
祇園祭1宵山の幻想的な雰囲気を演出する笛と鈴の音

お祭り気分が高まる限定のもの

各山鉾では御朱印やお守りの販売がされています。
また鉾により笹の葉で作られた厄除けのお守り、「粽(ちまき)」の販売があります。
どちらも納める・厄除けの意味合いだけではなく、この祇園祭限定なので、興味のある方は好みの山鉾で受けられることをお勧めします。
人気の鉾のものはすぐに売り切れるのでお早めにお出掛けください。
祇園祭ちまき京都の街中では家の軒先に粽が飾られているのを見ることができる

 

鉾にのぼってみよう

入場券、またはちまきを購入することで鉾に乗ることができます。(人気の鉾には行列ができます)
これも宵山ならではの体験です。
祇園祭り3山鉾は5〜8階建てのビルに相当する高さ

 

山鉾巡行で見るべきこと

翌日の山鉾巡行では、山鉾がエンヤラヤーの掛け声と祇園囃子の調べに乗って市内を練り歩きます。
最大12トン、25メートルにもなる巨大な鉾が動く姿は壮観です!

船鉾「京都祇園祭の山鉾行事」は、国の重要無形民俗文化財指定。2009年にはユネスコ無形文化遺産にも登録されました。

山鉾巡行の順番をチェック

山鉾巡行の順番は前もって行われる「鬮(くじ)取り式」で決められます。
その中で長刀鉾はいつでも一番と決まっており(例外でくじ取らず※と呼ばれる)、その次に巡行する
山鉾は「山一番」と呼び、縁起が良く名誉なこととされます。(宵山でもその年の山一番は注目され、にぎわいます。)
昔はこの山一番争奪戦で争いごとがおこったこともあったため、毎年くじで決めることになったようです。

※くじ取らずは9基あり毎年順番が決まっています。

「鬮取らずの長刀鉾」が先陣を切る瞬間

毎年先頭と決まっている長刀鉾、まずは長刀で疾病邪悪を祓うという意味合いがあるようです。
現在各山鉾は人形が乗っていますが、この鉾のみ唯一生稚児(子供)が乗ることでも有名です。
この長刀鉾稚児が四条麩屋町に張られた注連縄を太刀で切り、神域との結界を開放し山鉾巡行がはじまります。
選ばれた生稚児である小さなお子さんがこの儀式を行う姿はまた何とも言えず感動的です。
ちなみにこの長刀鉾の刃先は決して御所と八坂神社の方に向かないようにしています。


鬮あらための儀式」は見とれてしまう

四条通りに鬮改め処(関所)が設けられ、くじ取り式で決まった順番と相違がないか確認する儀式です。
この儀式の何がすごいのかというと、
この鬮を奉行役(市長)に確認してもらう際、正使が一切手を使わずに扇子だけでくじのはいった箱の紐を解く姿が大変粋です。
また奉行役がくじを確認後、扇子をパッと開き、大きく動かして山鉾を呼ぶという一連の流れはどの山鉾の正使も同様で、
無駄のない大変美しい所作についつい見惚れてしまいます。

迫力ある「辻回し」も必見

山鉾巡行の最大のハイライト「辻回し」。巨大な鉾は交差点で方向転換時を行うことを辻回しと言います。
道路に青竹などを敷き、「ヨイヨイヨイトセ ヨイトセ」の掛け声のもと巨大な山鉾が方向転換する姿は迫力満点です。
この辻回しを良い場所で見たい方は、早くから場所取りをすることをお勧めします。


いかがでしたか。
日本の美しい伝統がそのままお祭りになったような「京都祇園祭」
ご興味のある方は、幻想的な宵山、豪華絢爛な山鉾巡行を実際に京都でご体感ください。
祇園祭りフリー-1

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