魅力を再発見!会いに行って見えた”能登の今”

今回は復興支援を目的としたツアーに添乗員として同行させていただき、当時の震災を経験された方から当時の様子や今の思いなどお聞きする貴重な機会をいただきました。
大きな被害を受けた、出張輪島朝市にもお邪魔させていただき地域の方とも交流を。
実際に現場に行き、お話を聞き、色々な事を感じた時間となりました。
今回、被災した方が語ったこと、お話を聞いて実際の現場をみて私自身が感じたことを皆様にもお伝えさせて頂ければと思います。
のと鉄道穴水駅、出発を待つのと鉄道


語り部列車で知る当時の様子

今回、ツアーの一環として、語り部列車に乗車しました。
この列車では、地元の語り部さんたちが当時の様子を写真などを交えながら語ってくれます。
列車は二両編成で一両が一般の方が交通手段で利用する車両、そしてもう一車両が今回私たちが乗車したのと語り部列車です。
列車に乗り、座って出発を待っていると・・・。
のと鉄道の方がお見送りをしてくれました‼
お客様と一緒に手を振りながら、語り部さんの出発の声掛に合わせて穴水駅を後に。

のと鉄道見送りお見送りに出てくれた、のと鉄道の方々

まずは、震災前と同様に※列車揺られ、ガイドを聞きながら外の景色を眺め思い思いに過ごします。
(※震災前は観光列車として運行されていました)

その後、しばらくすると語り部さんのお話しが始まりました。
「地震が発生したとき、私は能登中島駅に停車中の車内にいました」
その言葉から、のと語り部列車としての時間がスタートします。

突然警報が鳴り響き驚いたこと、立っていられないほどの激しい揺れが襲ったこと、乗客全員で高台へ避難したこと、
など当時の切迫した様子を語ってくれました。
また、震災から立ち直ろうと前を向き始めた矢先、豪雨による土砂崩れが起きたこと。
一度限りでなく、何度も能登地方を襲った自然災害に、心を折られたと当時の思いを率直に話してくださり、
聞いていて本当に胸が締めつけられる思いでした。

しかし、そんな体験をしたのにも関わらず、明るい表情で
「また元気に頑張っていきたい!」

というその前向きな言葉に心を動かされました。

そして、
「家族と防災について話し合い、心得を相談してください」
「自分の命、家族の命、周りの皆さん方の命を守って、大切になさってください」
と言葉のひとつひとつに、重みがあり、やさしい語り口で、大切なことを伝えてくださいました。
のと鉄道語り部-1

のと鉄道の語り部/震災当時の状況や避難生活、そして復興に至るまでの過程を詳しく説明してくれた。



市で感じる地域の力強さ

日本三大朝市のひとつとして知られ、1200年の歴史をもつ、輪島朝市。
地元の漁師、農家の方々が軒を連ね魚介類や野菜、干物、漬物、工芸品など、
人々と笑顔で言葉を交わしながら販売する様子は輪島朝市ならではの「人のぬくもり」を感じさせてくれます。

しかし、2024年1月1日に発生した能登半島地震により輪島朝市も大変大きな被害を受けました。
特に朝市通り周辺では火災が発生し、多くの歴史ある建物や店舗が焼失してしまいました。
地元の方々も
「再開は難しい。もう終わりかな、、、」
と当時は思ったそうです。

かつての輪島朝市2

震災後の輪島朝市(2025年3月時点)

私が知っている当時の活気ある朝市の様子はそこにはなく、崩落した建物や焼失した建物ばかりでした。
この状況を見た後、出張朝市のお母さんたちの訪れるときは
どんな顔をしていけばいいのか、どんな言葉をかけるべきなのかわからず、申し訳ないような、なんとも言えない気持ちでいました。
そんな気持ちを持ちながら現在の輪島出張朝市へ。

そこには、明るく元気な声が飛び交い、笑顔で品物を並べるお母さんたち。並ぶのは新鮮な海産物や地元ならではの特産品。
「いらっしゃい!」 「今朝とれたてやよ!」 「どこから来たの?」
もう会話が止まりません。いつもどおりのお母さんたち。

正直なところ、最初は“申し訳ない”という感情が強く、どうしていいかわからない気持ちもありました。
でも、朝市の人たちはそんな空気を一切感じさせず、いつも通りの温かいやりとりで迎えてくれました。
それどころか、逆に私のほうが元気をもらっていました‼

出張輪島朝市

輪島朝市の方々が出張朝市として出店しているワイプラザ


今回は朝市で販売している地元の方々と、朝市で販売に出すためにこちらも出張店舗で魚の加工をしている加工場(下記画像)のそれぞれ訪れました。
地元の方々の力強さ、前向きな姿に私自身とっても勇気をもらえました。

朝市お母さんとの触れ合いお客様と地元のお母さんが客様が言葉を交わし、広がるふれあいの輪

輪島朝市は、『変わらず、やっぱり温かい場所』でした。
朝市を通して、地元の人たちと訪れた人たちが触れ合う、自然と声を交わし合える空気に、元気をもらっていた気がします。


おわりに

202411日に発生した能登半島地震は、多くの人々に衝撃を与えました。
そして、被災地のインフラや建物、生活そのものが大きなダメージを受けました。
しかし、能登の人々は力強く立ち上がり、復興に向けて努力を続けています。
少しずつ、でも確実に進む能登。
まだ、復興の途中ではありますが、実際に訪れ、現地の空気を感じ、交流することがささやかな力になればと思います。
これからも旅を通じて応援の輪が広がりますように。
能登の魅力を再発見しながら、復興を応援する旅となりました。

旅の一歩が、復興への一歩になる。

 

この記事で紹介した
ツアーはこちら

次のページ

アルピコ長野トラベルWeb会員登録

Web会員登録していただくと、ツアーやご旅行のお申込みがスムーズ!
メルマガで、購読者限定のお得な旅の情報も受け取れます。

会員登録はこちら

※ご入力いただいたお客様の個人情報に関しまして、
当サイト以外の第三者に公開する事は一切いたしません。

※個人情報のお取り扱いに関してはこちら

Yamaga FC

\熱き応援が勝利を呼ぶ!/

松本山雅FC
オフィシャルツアー

詳細はこちら
信州ブレイブウォリアーズ

\スピード感あふれる試合展開!/

信州ブレイブウォリアーズ
オフィシャルツアー

ページトップへ