想像以上だった! ウズベキスタン、青い街と心に残る出会い
当社シルクロードシリーズ第2弾‼今回はウズベキスタンに訪問。
その旅は、想像以上の“青”に包まれたものでした。
どこを歩いても「ここは本当に地球なのか?」と思わせるほど別世界のような光景が広がっていました。
そんな、ウズベキスタンの旅の記録。.jpg?width=1536&height=1184&name=%E3%82%B7%E3%83%A3%E3%83%BC%E3%83%92%E3%82%BA%E3%82%A3%E3%83%B3%E3%83%80%E5%BB%9F%E9%83%A1(2).jpg)
ウズベキスタンってどんな国?
中央アジアの真ん中に位置し、海に面していない“二重内陸国”としても知られるウズベキスタン。
国土の約8割が砂漠というダイナミックな自然環境と、イスラム文化が色濃く残る街並みが魅力です。
今回の旅は成田からソウルを経由して首都タシケントへ。飛行機で10時間以上と距離はありますが、
その先には、壮麗なモスクとタイル装飾が織りなす異世界が広がっています。
気になる治安は?
「○○スタン」というと、名前から不安を感じる方もいるかもしれませんが実際に歩いてみるととても穏やかで安心感のある国。
観光客は欧米系が少し、アジア系の観光客はまだ少なく、その分、観光地として“穴場感”があり、ゆったりと観光を楽しめます。
世界遺産のオアシス都市・ブハラ
まず訪れたのは、世界遺産の街・ブハラ。
タシケントから高速鉄道に揺られて到着したその街は、砂漠の真ん中にぽつんと現れるオアシスのような場所でした。
街全体はこぢんまりとしていながらも驚くほど整然としていて、歩いているだけでどこかテーマパークを巡っているようなワクワク感があります。
レトロな雰囲気のモスクや、「メドレセ」と呼ばれる昔の学校が点在し、角を曲がるたびに歴史ある建物が姿を現します。
なかでも圧倒されたのが、カラーンモスクと高さ50メートルを誇るミナレット。
その堂々とした姿は昼間でも十分な迫力ですが、夜になるとライトアップされ、昼とはまったく違う幻想的な表情を見せてくれました。
アルク城やナディール・ディヴァンベギ・メドレセも見応えがあり、
ブハラという街が、長い時間をかけて大切に守られてきた場所なのだと、歩きながら実感するひとときでした。
小さなホテルのテラスで、朝日に染まる街を眺めながら食べた朝食も格別でした。
メルキュールブラハテラスでの朝食の様子
青の都・サマルカンドが放つ魅惑の光景
ブハラの落ち着いた美しさに浸った後は、いよいよ本命、“青の都”サマルカンドへ。
サマルカンドは“青の都”とも称されるほど、街全体が鮮やかな青色に彩られています。イスラム建築ならではの鮮やかなタイルやモザイクが、太陽の光を浴びて幻想的に輝き、訪れる人々を魅了します。どこを切り取っても写真映えするその光景は、まるで異世界のよう。
イスラム建築では青がよく使われるのですが、ここはまさにその代表格。
巨大な3つのメドレセが並ぶレギスタン広場など見どころはたくさん。
そんなサマルカンドを巡る中で、今回私が最も心を奪われたのが「シャーヒズィンダ廟群」でした。
細部までこだわり抜かれたタイル装飾や、鮮やかブルーの組み合わせが圧巻。
青いタイル装飾が象徴のサマルカンドは、まさにウズベキスタンを代表する絶景スポット。-2.jpg?width=1536&height=1530&name=%E3%82%B7%E3%83%A3%E3%83%BC%E3%83%92%E3%82%BA%E3%82%A3%E3%83%B3%E3%83%80%E5%BB%9F%E9%83%A1(2)-2.jpg)
シャーヒズィンダ廟群
プロジェクションマッピングが行われているレギスタン広場
ウズベキスタンで味わった郷土料理
旅の楽しみのひとつが、その土地ならではの料理。
ウズベキスタンの食事は、スパイスが強すぎることもなく、素材の味を生かした素朴なものが多く、日本人の口にもよく合います。
中でも特に私が美味しい!と気に入った料理はサムサ。
野菜とひき肉がぎっしり入ったミートパイです。外側は香ばしく焼き上げられ、中はジューシーで、ひと口かじると肉の旨みがじゅわっと広がります。街の売店やバザールでも気軽に買える、ウズベキスタンの定番軽食です。
そしてもう一つ、ウズベキスタンの代表的な家庭料理といえばプロフ。
米と肉、にんじんなどの野菜を一緒に油でいため炊き上げる料理で、ウズベキスタン版ピラフのようなもの。現地ではお祝い事や人が集まる場で振る舞われることも多いそうです。
活気あふれるバザールで、現地の人との出会い
海外に行ったらお買い物もまた一つの楽しみ。
ぎっしり並ぶ工芸品やスパイス、果物などなど眺めているだけでもワクワクで満足。
地元の人たちはとにかく笑顔が多く、こちらが言葉に詰まっても、身振り手振りで一生懸命伝えようとしてくれます。
そこで、思いがけず心温まる出来事がありました。
市場でのお土産購入の時の出来事。どうしても欲しいものがあり、値段交渉をしたものの、手持ちの現金が足りない……。
思い切って「これで全部!」と持っているお金をすべて差し出しました(笑)
すると店主は少し考えたあと、にっこり笑って交渉成立。
それだけでも十分ありがたかったのですが、なんと支払ったお金の一部を返してくれて、
「これでコーヒーでも飲みな」と一言。
値段交渉に応じてくれただけでも驚きなのに、こんな心遣いまで。
旅の思い出として買ったお土産以上に、人の温かさそのものを持ち帰ることができた瞬間でした。
おわりに:知られざる旅先・ウズベキスタンへ
砂漠の国と聞いて想像していたウズベキスタンの姿は、実際に訪れてみるとずいぶん違っていました。
青いタイルに彩られた建物や歴史ある街並みはもちろん印象的でしたが、それ以上に心に残ったのは、そこで出会った人たちの温かさです。
言葉が通じなくても、不思議と距離を感じることはありませんでした。
バザールでの何気ないやり取りなど。値段交渉のあとにかけてもらった一言や、ふとした気遣いも、旅の思い出として今でも鮮明に覚えています。
今回の訪問は仕事での渡航でしたが、気がつけば、ただの視察や出張では終わらない旅になっていました。
日本とはまったく違う文化や景色に触れながらも、この国に流れる穏やかな空気と、人々のまっすぐな優しさに触れることのできた時間。
ウズベキスタンはまだ日本では知られていない部分も多くあると思います。しかし旅すればその魅力にぐっと引き込まれます。
「東西交易路」の中心として栄えた歴史と文化が息づく国。ウズベキスタン。
ぜひ次の旅先の選択肢のひとつに入れてみてはいかがでしょうか。

