台湾 「基本のキ」｜渡航前に見ておくと安心な台湾基礎知識 見どころ編

⒈台湾ってどんな人が暮らしてる？

• 人口: 約2,300万人。(2024年現在)

• 民族構成: 主に漢民族（閩南系、客家系）と原住民族（16の公認部族）が住んでいます。

• 文化: 台湾の人々は伝統的な文化を維持しつつ、現代的な価値観や多文化主義も受け入れています。
  礼儀正しく、親切で、助け合いの精神が強いとされています。
  人と人の助け合いや親切心からくるおせっかい、そういった日本では失われつつある古き良き感情が、台湾にはしっかり受け継がれている印象です。
  台湾にハマる日本人が多いという理由の一つがこのことではないかと思います。(あくまでも個人的見解です)

• 言語: 標準中国語（北京語）を話す人が多いですが、台湾語（閩南語）、客家語、そして各原住民族の言語も使用されています。若者の間では英語も広く学ばれています。

2. 宗教と寺院　

主な宗教
・仏教、道教、民間信仰、キリスト教など。

寺院
・台湾の寺院の特徴は仏教と道教が混在していること。
独特の宗教文化が反映しています。儒教の孔子を祀る廟も多いです。

画像は台北で最も古いとされる龍山寺。
主神は観音菩薩ですが、道教の神様も祀られています。

学問の神様「文昌帝君」、安産の神様「註生娘娘」、恋愛の神様「月老神君」など様々な神様がおり、いつも大変にぎわっています。
台湾の方はとても信心深く、日本から行くとお参りする方の賑わいとお供え物の多さに「今日は何か特別な日？」と驚かれます。

春節の頃は飾りもさらに賑やかになる龍山寺

ちなみに干支の「亥年」がイノシシのことを指すのは日本だけ、ということはご存知でしょうか。
中国や台湾では「亥」はブタのことです。中国から日本に十二支が伝わった際、日本ではブタが身近ではなかったため、代用として「猪」はイノシシとして定着したのではないかと言われています。

3. 面積と都市

台湾の面積: 約36,000平方キロメートル。九州と同じくらいの大きさです。
下の図の通り南北に長く東西に狭い、ピーナッツのような形をしています。
面積を高低でみると、山岳地帯が多く、平地は西側に集中しています。
そのため、台湾の文化に触れることのできる西側には台北、台中、台南と大都市が並んでいます。
また東側や山岳地帯へはアクセスできる道が限られていることから、このエリア(南投、台東、花蓮)に行くには滞在日数を増やす必要があります。
ですがその分、自然のままのダイナミックな景色が見られたり、アミ族やタロコ族などの先住民の文化に触れることができます。
画像提供：ACイラスト

4. エリア別みどころ

台北エリア

台湾の中心である台北は故宮博物院や台北101など初めてなら押さえておきたい観光地が沢山。
台北101と夜景(台湾観光局オープンデータ)

ちょっと足をのばせば九份、十分や港町、基隆へ日帰り旅も可能です。
ランタンをあげる人々

主な観光地：台北101、故宮博物院、中正紀念堂、士林夜市、行天宮、龍山寺など
ワンデイトリップ可能な主な観光地：九份、十分、基隆、野柳海岸、北投温泉

台中エリア

カラフルな「彩虹眷村」、レトロお洒落なスイーツのお店「宮原眼科」など、台北に比べ落ち着いた街ながら
イマドキが発信されているスポットです。古い建物をリノベーションし、カフェになっていたりとお洒落なカフェ巡り(中国茶)も楽しめます。
旧駅舎と現在の駅が隣接する台中駅(ACフリー)

また中央山脈のある南投県にもアクセスしやすい場所にあります。
台湾最大の淡水湖、日月潭や九族文化村などの玄関口になるので、ちょっと山岳地帯に足をのばしたい方にもお勧めです。
日のあたり方で様々な色に変化する日月潭。特に夜明け頃は幻想的な風景が見られます。

主な観光地：台中公園、彩虹眷村、宮原眼科、台中國家歌劇院、審計新村
近郊の主な観光地：日月潭、鹿港、阿里山など

台南・高雄

台湾で最も古い都市、台南。17世紀にオランダの植民地として発展したため、洋と中がミックスされた街並みがとってもノスタルジック。歴史的建造物や自然も多く、台北とは一味違った「懐かしい台湾」が覗けるエリアです。
台南の神農街(ACフリ-)

また牛肉湯、担仔麺、豆花などグルメの街としてもしられる台南。
台南小吃（タナンシャオチー）と呼ばれ軽食が豊富なため、地元のローカルフードが楽しめることでも有名です。
(台湾観光局オープンデータ)

主な台南の観光地：赤崁楼、台南孔子廟、神農街、奇美博物館、安平古堡、安平樹屋
主な高雄の観光地：龍虎塔や蓮池潭、六合夜市、美麗島駅、愛河

台東・花蓮エリア

囲まれた自然豊かな観光スポットは主に東側の台東、花蓮、阿里山などが点在しています。
高雄から台東に向かう道は海に沿って続き、左に山の絶壁、右に海といったような風光明媚な景色が見られます。
台東県の三仙台(台湾観光局オープンデータ)

花蓮のある国立公園「タロコ渓谷」は、大理石や片麻岩でできた急峻な断崖や深い谷間が続く渓谷です。
先住民タロコ族の言葉で「壮大で美しい」という意味があり、その名の通り川が浸食してできた独特の地形は絶景です。
太魯閣タロコ峽谷(台湾観光局オープンデータ)

主な観光地：三仙台、知本温泉、小野柳、ブヌン族部落農場、アミ族民俗センター太魯閣国家公園、